コンプレッサーを理解して音圧を上げる話 その1

こんには。すぎぱもです。
音圧。なんだかよくわからないけど調べたらコンプが出てくる。とりあえずコンプを起動してみるもよく分からないので適当にGainを上げる。なんて人多いかなと思います。

さて、音楽系の話はあまりしていなかったのでそろそろ続きを書きたいと思います。
音楽理論の話はちょっとごめんなさい後でかきます…。


●コンプレッサーの使い方


コンプレッサーを理解したら音圧を上げる方法も理解できる、という訳でまずはコンプレッサーを使ってみましょう。

こちらがAbletonLive付属のコンプです。
とりあえず各パラメータの説明をします。よくわからない場合は飛ばして後で戻ってきてください。
Thresh(Threshold): 音を圧縮し始めるしきい値。ここを超えると圧縮し始める
Ratio: 音の圧縮率。上の場合2:1の割合で音を圧縮する
Attack: Thresholdを超えてから圧縮を開始するまでの時間
Release: Thresholdを下回ってから圧縮が終了するまでの時間
とりあえず重要なパラメータは上の4つです。他は必要が有れば解説する形で。

前準備として、GainやMakeupといったものは切っておいてください。これは音量を上げるパラメータなのでコンプの動作には直接影響がありません。効果が分かりにくくなる可能性があります。Ratioはとりあえず今回は2:1で行きます。

さて、効果が分かりやすい音、ということでsin波を鳴らしたものにコンプをかけて行きます。

こちらです。sin波たんはやっぱりかわいいね。いまからこの子にいたずらしていきます

上のパラメータのままだと圧縮されません。なぜならThresholdがあがっているから。
Thresh(Threshold): 音を圧縮し始めるしきい値。ここを超えると圧縮し始める
これは音を圧縮し始める所を決めるものです。今は0dBになっているため、0dBを超えなければ圧縮されません。この音は大体-12dBなのでスレッショルドを下げて行きましょう。

スレッショルドを下げた音です。音量が小さくなっている事が分かるとおもいます。そしてこれの音量を上げると…。

最初と比べると鳴り始めだけ音量が大きくなりました。これはAttackというパラメータが影響しています。
Attack: Thresholdを超えてから圧縮を開始するまでの時間

圧縮が遅れることで鳴りはじめだけ圧縮されなかった

音を大きくする

鳴りはじめだけ音が大きくなる
という事が起こってます。これを利用するとアタックの強い音が出来る訳ですね。雑に言うとアタックを長くしたらアタックが強くなります。

短いですがとりあえず今回はここまで。コンプでアタックを強くできるってことが一番伝えたかった。
次はRatio等を解説したいなとおもってます。では。

すぎぱも。